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3歳までのむし歯予防
⑧むし歯になる子どもはどのくらいいるの?

今回ブログでは「3歳までのむし歯予防」として、役立つ情報をいくつか書いていこうと思います。

第8回は子どものむし歯有病率についてです。

子どものむし歯は減っている?

 

厚生労働省が1957(昭和32年)から6年ごとに実施している歯科疾患実体調査によれば、2016年の「乳歯のむし歯を持つ人の割合」は1歳で0%、2歳で7.4%、3歳で8.6%です。

別の調査で、厚生労働省の「地域保健・健康増進事業報告」によると、むし歯を持つ子どもの割合は1歳6ヶ月で1.31%、3歳児で14.43%です。(2017年データ)

歯科疾患実体調査での対象者が100人未満なのに対し、地域保健・健康増進事業では全国の幼児歯科検診の結果が反映されているため、こちらの方がデータとしては信頼性が高そうです。

これらのデータから、1歳でむし歯の子はほとんどいない(1.31%)。3歳児では10人いたら1〜2人むし歯の子どもがいる(14.43%)と言えそうです。

 

この数字は多いと思いますか?少ないと思いますか?

 

先ほどの歯科疾患実態調査のグラフを下に作りましたが、むし歯のある子どもの割合は年々下がっています。1950〜70年代の3歳・4歳・5歳の子どもの所を見ると、常に80%以上となっており、この頃は「むし歯の無い子どもは珍しい」時代でした。しかし現在ではどんどん数字は下がっており、「むし歯がある子どもの方が珍しい」時代に移っています。

 

乳歯のむし歯を持つ人の割合
(参考:歯科疾患実態調査)
3歳児むし歯有病率と一人平均むし歯本数
(参考:地域保健・健康増進事業報告)

この数値減少の要因としては、国民の歯ブラシ習慣の確立、フッ素含有製品の普及、むし歯に対する意識の向上、砂糖摂取量との関係など様々ありますが、どれか一つが要因とも言えません。

いずれにしろ、日本では子どものむし歯が減少している事は間違いありません。そして、子どものむし歯は正しい知識と正しい行動で予防する事ができる、という事も覚えておきましょう!

 

3歳まではご家庭での取り組みだけでむし歯は防げると考えていますが、それ以降は子どもの成長と共に、どうしてもコントロールできない事が増えてきます。上に示したグラフでも、5歳になるとほぼ2人に1人はむし歯になっている現状があります。だからこそ3歳までに家庭として正しい知識、健康的な生活環境を作る事が重要だと思います。

 

 

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